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ハーモニカ現象によるベルト廻り異音/ベンツA45AMG

2022年09月22日

ハーモニカ現象によるベルト廻り異音/ベンツA45AMG

 

ファンベルトが鳴くという案件にて修理ご入庫頂いた、W176型ベンツA45 AMGの作業です。

 

確かにアイドリングでエンジン音を確認すると、エンジンフロント側/ファンベルト廻りから「キュルキュル…」という小さな音が聞き取れ、多くの方がベルトもしくは何れかのプーリーベアリング劣化等の原因と勘違いする症状です。

 

一般的に原動機のクランクケース内圧は、エンジンのポンピングロス低減による出力向上やブローバイガス還元等の目的で、減圧(負圧)させるように調整されています。

 

特にツインスクロールタービンを装備したM133エンジンはクランクケース減圧が高めの傾向に感じられ、今回のようなトラブルが多いように診うけられます。

 

もしベルト鳴き(のような)異音確認点検にて、ファンベルトを外してクランクプーリーだけでエンジン回転させても異音発生が継続している状態であれば、例えばエンジン作動中にレベルゲージを抜くと異音が消える場合があります。

 

クランクケース内圧が変動することにより異音が消えた場合、その症状はベルト鳴き等の類では無く、楽器のハーモニカと同じくリップシールの内側がリードとなる異音発生現象と考えられます。

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